わたしたちの日常は、象徴化された表層のイメージを抜き取ったり、加工や編集された「〜らしさ」によって構築された世界だと考えられます。この作品は、〈神主〉〈消防士〉〈商店経営の女性〉〈住職〉などに、タイトルのような質問を投げ、その回答を編集によって繋ぎ合わせた映像作品です。顔が映らないバストショットで切り抜かれた映像は、「えー」「うーん」「そぅ」といった接続詞や間投詞などの言葉にならない言葉だけを繋ぎ、一見無意味な言葉の羅列から匿名の個人を写し出します。それは明確でない言葉の断片からも〈その人物(らしさ)〉を感覚してしまう人物のもつ表面の輪郭を抽出することだと言えます。
Year: 2008
Technique and Medium: Digital video 15min
Exibition
2010 VIDEO RELAY 2010 MUZZ PROGRAM SPACE(京都)
http://www.muzz.tv/event/videorelay2010/
2008 no potato of name(KAVC 企画 1floor 2008) 神戸アートビレッジセンター(神戸)
http://kavc.or.jp/art/1floor/index.html