部屋を作る壁をプライベートとパブリックの境界と考え、プライベートな内側から部屋をトレースし、不特定多数の人が観るパブリックな空間に再構成しました。内側から剥がされたシリコンの薄膜は、抜け殻のようにプライベートな境界の内側に住む人物を想像させます。不特定多数の鑑賞者は、誰かのプライベートな空間を反転した外側から見ることで、都市の中に誰もが持っているはずの自分のプライベートな空間について考えることとなります。このとき作品は鑑賞者の経験〈内部性〉へと反射する鏡となります。

 

 

Year: 2007
Technique and Medium: シリコンゴム, 木, 鏡

Exhibition
2007  公募 京都芸術センター 2007  京都芸術センター(京都)
2009  都市的知覚  tokyo wonder site hongo(東京)
http://www.tokyo-ws.org/archive/2009/07/post-79.shtml

Award
2007  公募 京都芸術センター 2007  選出〈審査員 : 鷲田 清一〉