〈見る〉と〈見られる〉主体と対象の視線の関係を、作品により曖昧にすることを目的とし制作しました。作品は、平行に並べられたストローをピラミッド状に組み上げ、そのピラミッド状の作品の内側に〈見られる対象〉となる昆虫と対象を照らす蛍光灯を設置します。同様に作品の周りにも蛍光灯を設置し、さらに展示空間全体を囲むように同じ蛍光灯を設置しました。ピラミッド状の作品の内側にある〈見られる対象〉としての昆虫を見つめる鑑賞者〈見る主体〉も、その外側の蛍光灯により〈見られる対象〉へと変化し、さらに展示空間そのものが外側から覗けば〈見る主体〉から〈見られる対象〉へと変化します。
Year: 2005
Technique and Medium: straw, fluorescent light, insect
Exbition
2005 個展 Light Filter Wall 立体ギャラリー射手座(京都)